●治験例(16) 全身倦怠感(ダルい)

40代男性。職業;会社員

身長180cm,体重75kg お酒:×,タバコ:×

 

【悩み】

5年ほど前から、全身の疲れが取れにくくなってきた。周囲の人からは、揃って「歳だ!」との一言。

否定はしないが、何とかしたい。

仕事の繁忙時や花粉の時期には、体調が特に悪化する(アトピー症状、腰痛も出る)。

 

【視診・問診・検査】

*第一印象:几帳面

*既往歴:頸椎捻挫(2年前、追突事故)、小児ぜんそく

*健康診断:肝機能低下、と言われた(お酒は飲まないのに…)

*日常困っている事:イライラ、頭痛、胃の痛み、不眠など。

*下痢・便秘を繰り返す(高校時代~)

*運動:8年前までは、スポーツクラブに通っていた

*気分転換:旅行

*勤務体系:デスクワーク。休暇は不規則(夜勤もあり)

*睡眠時間:6時間

 

*血圧;110/80(脈拍60)

*視診:立位・座位とも、左肩上がり・左に回旋

*関節可動性:頸部左回旋↓、肩部(両側)外転↓、腰部後屈↓(両側腹部の違和感)

 

【方針】

1回目: まずは、信頼関係を築く。【筋肉調整(ほぐし)】を行う。

2回目: その後リラックスしたところで、【脳セラピー】。

3回目: 最後は、ツボの反応を診ながら、真髄に迫る(【内臓セラピー】など最終調整)。

 
【施術】

最初は本人のご希望通り、首・肩・腰の疲労を中心に取り除く。

今回の『旅行』計画についても、提供できる情報はないか、共通の話題探しも含めて積極的に「お尋ね」する。

 
次に、【脳セラピー】。

やはり、頸部のコリがきつかった。併せて、胸部(大胸筋など)のコリも人並み外れ、気になる。

 
最後に、【ツボの反応/内臓セラピー】。

腎臓経/膀胱経いずれとも、左側に実(+)の反応あり。

腹部と骨盤のソフトマニピュレーションを実施。

 
【結果】

今回は、3日間にわたって、施術を行いました。

(特に初回は)好転反応が出るかと思いましたが、どの回も術後の状態は良好でシュノーケリングなど旅のスケジュールも、予定通りこなせたそうです。

初日は、『筋肉・骨格』を中心に行いました。“自称:猫背”というだけあり腰部(ちょうどヘソの裏、やや上)の前彎(わん)が不足していました。

そこで、タイマッサージ独特の「仰向けで万歳するポーズ(腰を伸ばすポーズ:下写真)」

を行いました。すると2回目は、別人のように腰椎の可動性が回復していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

(仰向けで万歳するポーズ

 ※ イメージ写真です)


2回目の【脳セラピー】では、頸部のけん引などでリラックスしていただき、  

本題の[頭蓋部の縫合調整]へ。前頭骨の動きにやや固さはありましたが、ゆっくりと時間をかけることで、徐々に緩み、自然な可動性が生まれてきました。


3回目の【内臓セラピー】。

下痢・便秘の繰り返しが頻発するということで、大腸/小腸の反応があるかと思いきや触診してみると、腎/膀胱に反応が診られました(恐らく下痢・便秘は、内臓の障害ではなく、脳からのエラー信号で不調が現れているものと考えます)。 

 
趣味の『旅行』も満喫でき、かつ『全身倦怠感』の理由(部位など)も特定/改善できご本人もずいぶん弾んだ声で帰っていかれました。

 

【分析】 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 


上記の様に、「肺」と「腎臓」とは密接な関係があります。

簡単に説明すると、それぞれの臓器のおもな働きは

 肺=呼吸する(二酸化炭素[CO2]を排出/酸素[O2]を取り込む)

 腎=尿を出す(体液をろ過し、水[H2O]を排出) 

 
となります。いずれも身体にとって不要なものを体外へ出す ことが大きな目的です。

お互いが協調し合って、不要なものを体外へ出す。よって、どちらかが弱ってもう一方に負担が片寄り、その結果“共倒れ”という結果にもなりかねません。

この方の場合、小児ぜんそくを患っていたこともあり、呼吸器(周辺)には何らかの弱点があると言えるでしょう。

 
また、「腰痛」も、筋肉(コリ)や骨格(ズレ)の問題もありますが、重ダルい痛みの場合は『慢性の内臓疾患』が原因のこともあります。その場合は、どれだけ筋肉を調整しても原因がほかのところにあるため、改善しません。

また『両側腹部の違和感』の症状も、腎臓疾患の大切な所見であるため、見逃せません。

健康診断など、「尿検査」の数値の経過をみていく必要があるでしょう。

 
【指導】 

◎ 胸を開く動作(好きなスポーツで)

「胸郭の固さ」も後天的なものか否かは不明ですが、「全身倦怠感」にも影響はあるでしょう。今後、症状を好転させる意味でも“胸を開く動作”。

地味ではありますが、今後、継続して行っていく必要があるでしょう。そうすることで、

 ・充分な酸素(O2)の供給量確保

 ・肋間の可動性(肋骨の中にある臓器の可動性確保)

併せて、深呼吸を加えることで 

 ・横隔膜の伸展(ストレッチ効果)

が期待できます。

また何よりも、〈いつでも〉〈どこでも〉できるというメリットもあります。

 

最近は「スポーツする時間が無い」ということですが、

 ・少なくとも、現在の健康状態を維持するため

 ・どんなスポーツでも良いので、「継続できそうな」好きなことから

初めてみてはいかがでしょうか? 

 

※ 注意:この【施術】法は万人向けではありません。
⇒ このように当院では、個々人に合わせて【施術】法を選択しますので、

施術前には必ず【問診】【検査】そして、【施術】法の確認(説明・合意)

を行います。
   
この内容についてご不明な点は、電話などでお尋ねください。
症状の悪化を未然に防ぐために、医療機関でのレントゲン/血液・尿検査

も併用しています。

 

参考資料:ハル薬局HPより 

       代表☎: 0877-24-3590  メール: nouserapi@ybb.ne.jp 

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